熱量は伝播する

最初の企画はとてもふわふわしたものだった。
「にぎやかしブース」を共同で借りて、リアル展示会を盛り上げよう…といった感じ。“祭り”的なことは感じたが具体的なことが何も分からなかった。名古屋で開催されるリアル展示会に出展することを決めていた。今回の展示会は社員主導。私は予算を捻出する係。ちょうどサンプル製作をし始めたころに誘われて、私あんまりやることないし、にぎやかしブースでも担当するか~ぐらいのノリでふんわりエントリーしたのを薄らぼんやり覚えている。

8月中旬にリアル展示会がコロナで中止となり、にぎやかしも無くなると思いきや、動画製作、公開、投票というカタチで企画がどんどん進んでいき、気が付けばふわふわ感はゼロ。期日とやるべきことが決まり、あっぷあっぷ言いながらついていくことに。ちょうどその頃めったにない特需が入り、加工機はフル稼働。全ての機械が汎用機である細穴屋としては、みんなと話し合っているヒマも「くだらないもの」を作っているヒマもなくなった。特需を喜ぶ裏で、やばいやばいと焦る気持ちが膨らんでいく。期日がせまる中「世界一折れやすいシャー芯」を作ることを思いつき、社員と共有。そこからが早かった。動画製作のセミナー受けたり、絵が上手な社員に私のイメージから絵コンテを描いてもらったり。

熱量グラフ

(くだらないものグランプリ 熱量グラフ)
主催者メンバーが名古屋から突撃取材に来てくださって一気に現実味が増したあの日。

稼働の少ない日を狙ってシャー芯に穴加工し、それを撮影し・・・私が知らない間に動画製作は進み、もっとこうしようああしようとブラッシュアップされていった。動画なんて作ったこと無いのに、である。うちの子らやるなぁ、と感心したし感動した。突き動かされるように、伸び悩む投票数を伸ばすべく今までの友人知人にお願いのメッセージを送った。するとすこぶる良い反応。企画の主旨がコロナ禍で落ち込んだ人々の心をつかむのか、面白い~、すご~い、笑える~!と事前動画を見てくれる人が増えていった。“一生懸命”の熱量は離れていても伝わるのだ。事前投票1位になってからの熱量はぐんと上がり、社員と投票してくれた人たちの期待に応えたいという気持ちが一気に膨れ上がる。あの“ふわふわ感”はどこへやら。「くだらないもの」にこんなに熱中するなんて。

主催者の熱量もエントリー企業の熱量もどんどん上がっていくのを感じながら当日を迎えた。決戦動画を見てくださった人は分かると思うが、情けないかな緊張しすぎて震えが止まらない私。結果は3位。されど、やりきった感は1000%。そして「くだらないものグランプリ」ロス(笑)。
「第1回 くだらないものグランプリ」
何がスゴイって、主催者も参加企業のメンバーであること。そして決戦プレゼンが終わったあとの集合写真のこの笑顔!この仲間たちとお仕事してみたい、と思うのは私だけではないと思う。

▼決戦の様子はコチラ(4時間16分)
https://youtu.be/Ym1CVrvRrVw
・エストロラボのプレゼンは2:05あたりから
・プレゼン終了後の座談会は3:35あたりから
・結果発表は4:00あたりから

枯れても腐るな

ブログを書かずにまる2ヵ月が過ぎた。年間目標はどこへやら(  ̄▽ ̄)。

売上高を振り返ってみると、3月にガクンと落ち込み、4月5月と上向きになったのに6月にまた落ち込んだ。そして7月少し回復の兆しが見えたのに、8月にガタ落ち。9月は7月とほぼ同じ売上見込み。上がったり下がったりするのは例年どおりだが、平均すると去年度比27%の売上減。去年の売上自体が例年に比べて芳しくなく、赤字決算だったので、その27%減はたまらない。客先の倒産も2社あり、コロナ禍の恐怖におののいている。

ブログを書くなら、読んでくれる方々が元気になるような前向きの内容にしたい。そんな思いがあったのに、のっけから売上減の話になる始末。これが現実。

この危機を乗り越えるために、社員と危機感を共有するところから始め、「今(=ヒマ)だから出来ること」「今の(=ヒマな)うちに出来ること」を話し合った。決めたことを期日を決めて、黙々と進めて行く日々。11月開催の展示会への出店を決めたら、やることてんこ盛り。出展するサンプルづくりに始まり、見せ方をどうするか、加工しているところ見せる動画を作って、会場で流そう!出展の告知方法は?誰が何をいつまでにする?これを機にチラシもリニューアルしよう!などのアイデアが出る。あとはアイデアをカタチにするだけ。謀らずも減少してしまったルーチンワークの間を縫うように、みんなで協力して展示会の準備を進めた。

なのに、8月に展示会中止のお知らせ。

腐る気持ちをグッと抑えて、無理矢理、前向きに出来ることを探す。新たに計画を練って、あれこれ進めて行くうちに芋づる式にやることが増えていく。この種まきがいつか芽を出すことを信じて進めるしかない。

芽が出るのに何年もかかったらどうしよう…?そんな不安な気持ちはゼロではないが、「やったことは無駄にはならない」と信じる。いろいろやったことは失敗も含めて糧になっている。今までの経験が「信じる力」を助けてくれている。

オリンピックを目指しているアスリートがインタビューで答えていた座右の銘。

「枯れても腐るな」

枯れている木はまた時期がきたら芽生える。枯れると腐るは大違い。

いつか芽生えるために、腐らないでいようと思う。

新人研修

 日本IBMの新人研修の一環でメールインタビューなるものを受けた。担当の新入社員がエストロラボについて調べた上で、創業者である私にメールで質問。それにメールで答えると、担当者がそれをまとめ、他の新入社員に共有し、皆の感想をまとめるという研修のようだ。

リサーチ力、質問する力、まとめる力、伝える力を鍛えるのだろうか。

質問は以下の7つ。ありゃ、結構ガッツリ聞いてくるのね(;^ω^)、といった感じ。

起業・社長業について
①複数の会社の運営に携わっておられ常にマルチタスクであるかと思われますが、
タスクマネジメントで工夫されていることはありますか?
②細穴放電加工を商品技術として売り出そうと思われたきっかけはありますか?
③起業をした後、会社を発展させて行くことが難しいように感じますが、
会社を発展させていくときに必要なマインドはありますか?
④社長になられてから最も苦労されたことは何ですか? 

女性の働き方について
⑤女性が働きやすい環境とはどのようなものであると思われますか?
⑥働く女性はどのように仕事とプライベートを両立させるのが良いとお考えですか?
⑦社会全体で、今後より女性が活躍するためには何が必要だとお考えですか?


ガッツリした質問にガッツリ大真面目に回答したところ、こんな感想をもらった。

“私自身も、「IBMに入社したから…」「女性が働きやすい会社だから…」と、なんとなくこの会社で活躍していかなくてはいけないと考えていたのですが、私にとっての「活躍」とは何なのか?活躍する人だけが偉いと思っていないか?自分自身が心から実現したいことは何なのか?と考え直す良い機会となりました。
また、回答を拝読しながら、女性の働き方について質問すること自体がバイアスのかかったことだったかもしれないと感じました。不躾な質問にも丁寧にご回答いただきありがとうございました。”

何かを考え直すきっかけとなったようで、とても嬉しい。メールで2回ほどやりとりしただけだが、新人さんたちといつかリアルで会ってみたいと思った。

若いっていいな、という思いと同時に、しっかり訓練される大手企業の新人教育を垣間見る機会を得たことを有難いなと思った。このご縁は高校の同級生が繋いでくれたもの。いつどこで誰と繋がるか分からない面白さを味わった。馬場くん、有難う。

目玉焼き

祖母と暮らしていたころの思い出話。

朝から大量の朝ごはんを用意してくれる祖母と二人暮らしをしていたのは20代前半のことである。祖母の家と通っていた専門学校が近いということで、居候させてもらっていた。

美術の専門学生だった私は規則正しい生活などしておらず、朝ごはんを抜きたい気分の時もおおいにあったが、毎朝きちんと用意してくれるので頑張って食べていた。

朝ごはんの準レギュラーメニューとして目玉焼きが出てくるのだが、祖母のつくる目玉焼きは「両目玉焼き」。つまり卵2個を使う。ボリューミーなキャベツやレタスが添えられた目玉焼きプレートに、厚切りのトースト、昨晩のおかずの残り、またはごはんとお味噌汁、レギュラーメニューの漬物が並ぶ食卓。頑張ってはみたものの食べきれないときも多く、残りはその昼、その夜へと受け継がれる。

祖母の家は、近くにある父の会社の食堂としての機能もあった。父とふたりの弟たちは一緒に働いていたので、ランチタイムは家族が揃う。今思うと、祖父に先立たれた祖母は一人暮らしとはいえ、毎日息子たちに昼食を作っていたことになる。土間があり、階段下には漬物専用スペースがある暮らし。毎日ぬか床をかき混ぜ、梅を干し、冬には白菜を漬ける祖母の姿を覚えている。近所には商店街があって、お豆腐屋さん、魚屋さん、お肉屋さん巡りする、スーパーとは違った買い出しスタイルを私が知ったのは、この居候時代だ。

ある日のこと、私は祖母にお願いした。

「おばあちゃん、明日から目玉焼きは片目(カタメ)でいいわ~。朝から卵2個も食べられへん。」

「はいはい、了解。」と祖母。

次の日の朝、硬め(カタメ)に焼かれた(ウェルダン状態)両目玉焼きが食卓に。

半熟が好きなんすけどー(;^ω^)!

どうやら私のお願いの後半部分はスルッと流されたようである。この誤解を二人で大笑いしたのを今でもはっきり覚えている。

今年は祖母の17回忌だ。

裸足>靴下脱ぐとき>靴下履くとき

自称「靴下好き」の私。靴下がとても好きである。お気に入りの靴下屋さんの大阪店がへ兵庫県に移転したタイミングで県を跨ぐ移動の自粛。解除されたら(6/19が過ぎたら?)真っ先に靴下を買いに行きたい。

でも、裸足とどちらが好きかと聞かれると裸足の方が好きである。

新品の靴下をはくのも、洗いたての靴下をはくのも大大大好きで、脱いだ靴下をもう1回履くのが大嫌いである。「脱いだ靴下を履くのって気持ちいいよね~。リユースっていうか、地球にやさしい感じ♡」という人が居たら是非会ってみたいものである(;^ω^)。

コロナ以外の話をしようと思ったら、こんなことしか書けない自分が情けなくもあるが、自分の好みについて真面目に考察してみようと思う。裸足の何が好きなのか、靴下の何が好きなのか。

裸足で触れるモノの触感。畳も気持ちいいいし、夏にひんやりした床の上を歩くのも、さらさらの砂の上を歩くのも気持ちがいい。肌触りが良いものには、裸足で触れるのがいい。だから洗いたての靴下を履くのが気持ちいい。合点がいく。

いや待てよ。履くときより、脱ぐときの方が気持ちいいかもしれない。

靴下好きとは思えないセリフだが、一日の終わりに靴下を脱ぐ瞬間は、今日もお疲れ様的な気分も混じってすっきりほっこりする瞬間である。

裸足には劣るとはいえ、靴下が好きなのも、それらを履いた瞬間だということに気づいた。おニューの靴下、洗いたての靴下ににゅっと足を通す瞬間が好きだ。なので、靴下は値段より履き心地で選ぶ。靴下の試着は出来ないので、経験から学ぶしかない。

どうやら私は「その瞬間」に幸せを感じているようだ。 これからどんどん裸足が気持ちいい季節になってくる。靴下脱着の快楽が減ってしまう寂しさと引き換えに、裸足期間を存分に楽しみたいと思う今日このごろである。

コロナコロナコロナ

長期戦になることを覚悟しなくちゃならない状況だが、コロナ疲れを感じている。このまま先が見えない状態が続くと、不安が募るだけ募ってポジティブに物事を考えられなくなりそうである。

4月に取り急ぎ社内で出来ることとして、検温の義務付け、マイカー通勤、在宅勤務を推奨するなどの社内規定を作った。社内で話し合って37°を超えたら出勤禁止としたが、ルールを決めた次の日に、私自身が知恵熱を出して在宅勤務となった。コロナ疲れでいちいち発熱していたら、従業員に負荷がかかると強く意識したおかげで、その日以降は健康を維持している。

毎日の検温なんて今までしたことなかったので、健康維持の意識が高まったことは「コロナのおかげ」としておこう。自粛が緩和され6月が始まった途端に体温高めの日が続き、肌荒れも悪化。健康維持できてへんやーん!と自分にツッコむしかない。

慌てて作った諸々のルールは、社員が少しでも危険を回避できるようにとの計らいではあるが、機械を動かしてナンボの町工場としては、全員が在宅勤務では成り立たないのが実情。人との接触を減らす…なんと難しい。新しい生活様式とともに、新しい営業様式を構築せねば。

ブログを書き始めたら、何をどう書いてもコロナ禍の渦に引き込まれる。世の中コロナコロナの情報が多すぎる。最悪の状況を想定しておくのは必要だと思うが、ネガティブな情報に引っ張られすぎないようにすることも大切だと思うようになった。人からよくポジティブだと言われる私だが、人に会う機会が激減した今、ひとりよがりの思考モードでネガティブになりつつあることを実感している。こんな時こそ、必要以上にネガティブにならない冷静さが肝要と頭では理解できる。

大好きな言葉「Cool head, but Worm Heart」 を唱えながら、冷静さを保ちたい。次はコロナ以外の話題でブログを書いてみようと思う。さて、何を書こう?

励ましのDVD

月に一度を石の上にも三年と目標を決めて達成したのに、年に15回と目標を緩めた途端に筆を執る気持ちが起こらず3ヶ月が経過した。残り9ヶ月で15回も書けるのだろうか。
月1回が習慣化しなかったという結果ではあるが、月末が近づくとブログ書かなきゃ、という気持ちにはなった。「書かなきゃ」という感覚だけは習慣化出来たようだ(;^ω^)。

ずいぶん前のブログに「ペンパル」というタイトルで数年続く面識のない文通相手Sさんのことを書いたが、そちらはまだ続いている。3通に1通を返すのがやっとだが、2014年からだからもう6年もやりとりが続いている。文面から田舎在住の隠居のご老人と思っているが、年齢は不明である。いつも季節を感じるエピソードが綴られていて、気持ちを和ませてくれる。製造業の仕事に就いておられたこと、料理好きなところが窺えて、共感することが多い。

直近の返事で業績不振が続いていることを含め、ネガティブな告白をしたところ、手紙とDVDとチョコレートとハガキが数日置きに送られてきた。「貴女さまがいつも貴女さまでありますように。」という肺腑を衝く言葉に、会ってみたいという気持ちが募るばかり。

「心配かけてごめんなさい。私は元気です。」とすぐ返事を書くべきだが、新型コロナウィルスの影響もあり、業績はさらに悪化。「元気です」はウソになるなと思っている内にまた時間だけが過ぎている。

風評被害が甚大だと聞くコロナビールでも飲みながら、頂いたDVDを観ようと思う。次の手紙はDVDの感想文となる予感。

最終回

長年続けられなかったブログ。
月一回の頻度で石の上にも3年続けるぞ~!と目標をたてた。
今回が36回目の最終回である。毎日書くブロガーからしたら、赤子のような目標だけれど私にとってはハードルの高い目標だった。後半、最終回を指折り数えるようになったし、月末が近づくと書かなくちゃ書かなくちゃと焦ったりもした。せっかく3年続けたんやから2020年も続けたら~?と言ってくれる人も居るが、しばらくは書きたいことが湧き出るまで待とうと思う。

習うより慣れろ。と思って続けてはみたものの「前より書くのが楽になった、速くなった」という実感は、残念ながら無い。

継続は力なり。という言葉に従って続けていこうとは思うが、月に1回と縛らずに書きたいことがあったら書くスタイルに戻そうと思う。目標が無いと書かなくなる恐れもあるので、少し頻度を上げて「年に15回のブログアップ」を2020年の目標にする。

エストロラボと自分自身のことを発信するため、文章力を上げるため、思考を整理するため。私がブログを書く理由は複数ある。発信するのは伝えたいことがあり、伝えたい人がいるから。文章力UPと思考の整理は「経営者として」伝える力を上げるため。

個人的には伝える力を上げずとも、「あー」とか「うー」で分かってくれる人が現れないかと切望中。今年の年末は例年にも増して考えること(判断すべき事柄)が多く、珍しく「ひとりじゃ抱えきれない」という感覚がある。誰かに伝えるには何らかのアウトプットが必要だけど、出来れば「あー」とか「うー」で済ませたい(笑)。

判断すべき事柄を考え始めると気分が下がるが、ブログ36回の目標を達成した自分を褒めることでなんとか気持ちを上げていこうと思う。


「社長のひとり言」を読んで下さったみなさまへ

3年間有難うございました。
2020年は頻度を上げてブログを書こうと思っています。
変わらず読んでいただけたら、とても嬉しいです♡

自分で決めた「年15回」を目標に、来年の今頃も達成感を味わえますように。

2019年12月26日
  株式会社エストロラボ 
  代表取締役 東山香子











中学生がやってきた

ある日、中学生の女の子から会社に電話があり、インターンを受け入れて欲しいという。

エストロラボでは毎年近くの高校からインターン生を受け入れているが、受入の依頼は先生方から入り、こちらが承諾した後、高校生本人から電話があり、打合せの日取りを決めて、生徒、先生、エストロラボの担当者の三者面談的な打合せの後、本番のインターンが始まるという流れだ。それに慣れきっていたからか、中学生から電話があったとき「あれ?先生からそんな連絡あったっけ?」と思いながら聞いた。中学生を受け入れるのは初めてだが、前向きに話を進めた。打合せの日取りも決定。事後、先生から受入有難うございますという書面が届いた。

打合せの日、中学生が3人でやってきた。

え?先生は??? 

聞けば、すべて自分たちでやっているとのこと。インターン先を探すのも、依頼の電話をかけるのも、打合せするのも中学生。先生には事後報告する形だという。この中学校では2年生になったらインターン経験があるのが分かっているので1年生のうちから、親子一緒にいろんな仕事、いろんな会社に興味を持ち始めるらしい。うちにきた中学生の1人はそうやってエストロラボをどこかで知り、興味を持ってくれた。2年生になって友だち2人を誘い、自分がリーダー役となってエストロラボに依頼の電話をしてきた彼女。なんて嬉しい、なんてかわいいストーリー。知らない大人に話かけるだけでも緊張するであろう中学生年代。いきなり会社に電話するなんて、私にできただろうか?

すっかり感心し、中学校の心意気に感銘を受けた私は、二日間のインターン体験が彼女たちにとってよりよい経験になるようにと工夫をこらしたのであった。

インターンの最終には、その体験記を書いてもらった。多くの学びや気づきがあったようで嬉しい限りである。

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Aさん

私は職場体験学習(職体)に行くにあたり初めて、このエストロラボに来ました。これまでの人生の中で全く関わって来なかった仕事なのでどんな感じなのだろうと緊張しながら行った記憶があります。

でも、実際行ってみると私達を暖かくむかえてくださって訪問や事前打ち合わせの時から職体に行くのがとても楽しみでした。2日間の1日目をむかえ、最初はエストロラボや仕事についての説明を受けました。

最初の方は女性だけで働いていた事は知っていましたが、女性が働き続けられる職場にするためにたくさんの事をしていて、そこには私の知らないことがほとんどでとても勉強になりました。

それから、1日の予定をみんなでたてました。

私達が最初に持ってきた仕事は「ロボの組み立て」・「雑巾縫い2枚」・「名刺切り」です。私はロボを組み立てをしたかったのですがじゃんけんに負けてしまい、雑巾縫いになりました。そこから1時間半集中し縫ったのですが間に合わず1枚残ってしまいました。縫うのは早くしようと思うと雑になってしまうし、かといって丁寧すぎると時間がかかってしまいます。そこで、改めて[時間配分の難しさ]というものを感じました。

雑巾を縫う作業

お昼休憩では働いている皆さんと雑談をし、とても楽しかったです!

午後は納品についていかせてもらい、そこで工場見学もさせてもらいました。

工場には普段生活していると絶対に見ないような機械がたくさんあり、これらを操っている職人さんはすごいなと思い、[職人技]というのを実感しました。

1日目は普段見られない様な物を見せてもらえたりと、とても充実した1日でした。

2日目をむかえ、1日目と同じ様に1日の予定を立てるところから始まりました。1日目の仕事の残りやインスタ用の写真を撮ったりと2日目も充実した1日でした。

2日目は1日目と違い、1階の職場ではあまりいられませんでしたがみんなで職場で大事なことについて話し合って、最終的に意見をそろえなければいけないというミニゲームをして、学校では感じられない刺激を感じることができました。

この2日間はいつもとは違う、全く知らない場所で過ごすので、どうなるんだろうと不安もありましたが、2日間ともとても楽しんで充実していました。

本当に過ぎるのが早くて、あんなに楽しみにしていた職体も終わりに近づいています。

この2日間で私は、学校に2日間通うよりもとても大きなものを得られたと思っています。

職場ってこんなに大変なんだ、でもこんなに楽しいところなんだと感じました。

やっぱり普通に働いているみなさんとは全然違う仕事をしたけど、雑巾縫いをしていた私に、雑巾縫いだって誰かがやっている誰かがやらなければいけないという言葉がすごく響きました。

どんな仕事でも意味があって、それをすることによって誰かが助かっていると考えると、これから学校で過ごしていく中でなんで私がこんなことやらなあかんねんと思うことはやめようかなと思いました。

「どんな仕事でも意味はある」私がこの2日間で学んだ大きなことです。

職体はこれから先この1回限りかもしれませんが、それでもエストロラボに来て良かったです!

2日間本当にありがとうございました‼

Bさん

今回私はエストロラボさんで職場体験を行いました。私がエストロラボさんに職場体験に来た理由は、同じメンバーのリーダーが提案してくれたからです。最初は全く知らない会社だったのでどうなるんだろうと心配していました。しかし、職場体験の事前打ち合わせで代表の東山さんとお話をして、結構面白いのでは?と思い始めました。そして職場体験当日、1日目はロボットを作ったり工場見学をしたり、ロボットと陶器の写真を撮ったりしていました。2日目はチラシの印刷や、もう1回写真を撮ったりしました。いつもならできない貴重な体験をさせていただいてとても楽しかったです。エストロラボさんを提案してくれたリーダーに感謝です。しかし、私には心残りがあります。1番最初に言われたことがあり、考える力と質問する力を身につけてほしいと言われたのですが、両方とも身につけられませんでした。自分で考えて行動できなかったし、質問するのも恥ずかしいくてできませんでした。それがすごく悔しいです。なので、職場体験は終わりですが、学校生活の中でそれを身につけれるように頑張ろうと思いました。今回エストロラボさんで職場体験を行って感じたことがあります。計画と時間の大切さです。1日目に、チラシの印刷をする予定だったのですが、コピー機の調子が悪く、2日目にやることになってしまいました。計画を立てたとしてもその通りにいかないということを再確認できました。実際やった時に計画通りに進めれるかは分からないので、できるだけ余裕を持った計画表を作ろうと思いました。決められた時間でしっかりと与えられた仕事をしないと周りの人に迷惑がかかってしまい、作業が遅れてしまうので時間を大切に出来るような大人になりたいです。この職場体験でたくさんのことを学べました。エストロラボさんの社員や代表の東山さんが優しく色々なことを体験さしていただいたおかげでもあり、同じメンバーとして一緒にエストロラボさんに職場体験に来た友人2人のおかけでもあると思っています。この2日間本当にありがとうございました。

エストロロボの組立て

Cさん

今回、中学校の職場体験を株式会社エストロラボさんで体験しました。職場体験は3年ある中学校生活の中で2日しかない貴重な体験なので、かなり緊張しました。

10月24日 体験初日

行き道で信号にほとんど引っ掛かってしまい予定より少し遅れての到着。緊張しながらもドアを開け、なんとか初めてのタイムカードを打刻することに成功した。そして3人で今日の計画を立てた。私の仕事は名札作りだった。カッターで名札を切っていくだけの作業だったが、集中力がなかなかに必要だった。名札を切ったら次は名札に穴を開けていく作業が残っていた。私は、「時間足りるんかな?」と、思いつつやってにみたら、次第に楽しくなりあっという間に終わった。

昼休みを挟んで、チラシのコピーを始めた。コピーと言っても機械がやってくれるだけなので暇かな、と思っていたが肝心の機械がコピーしてくれない。が、なんとか30枚が終わり、工場に品を届けに行った。配達が終わったらインスタグラムに上げる写真の撮影。と、色々あった。

金型屋さんにて

10月25日 体験2日目

2日目は、昨日の終わっていない作業とエストロロボット(?)の組み立て、コピーの続き、インスタグラムの撮影、そして今書いている記事の作成だ。昨日みたいに午前中はあっという間だった。しかし昨日残っていた作業は、最後まで終わらずに東山さんにやってもらった。考える力、質問する力を身につけて欲しいということで、感想を考えたり、ゲームみたいなこともした。2日目は「仕事上でなにが大切か」を9つある項目を順位付けした。やっぱり、3人も居れば意見はバラバラ。意見を合わせるのに苦労した。昼休みを挟んでインスタグラムに上げる写真の撮影だ。しかし、1日目にも撮影したのでネタがなく、苦労した。そして今、Facebookの記事を書いている。この後ロボットの作成が残っている。あと一時間半、職場体験も、終わりに近づいている。残りの時間を集中して過ごそうと思う。

この2日間でお世話になったエストロラボさんには感謝しかない。エストロラボさんは、社員さんも優しく皆が笑っている明るい職場だった。ここに職場体験に来て本当に良かったと思っている。職場体験中たくさん考え、質問した。力がついているか分からないがなぜか成長している、という不思議な感じがするのだ。

今回、職場体験を受け入れてくれたエストロラボさん。本当にありがとうございました。

老後

先月のつづき

「老後」について具体的に考えてみた。

独身貴族の私は、子供が就職したら、結婚したら、孫ができたら、、、という人生の節目みたいなものがほとんどない。経営者である私は、60歳になったら、70歳になったら、、、という定年もない。

というわけで、老後について考えるとき、「老後」と「今」を分ける時を、自分で定義するしかない。

33歳で経営者になったことは予期せぬ出来事だったが、苦しいことと楽しいことを天秤にかけると圧倒的に「楽しい」が勝つ。苦しいと楽しいを掛け合わせたらとても豊かな時間(苦しい×楽しい=豊か)となった、この十数年を振り返った感想である。エストロラボというバトンを誰かに、出来れば女性に渡したいと考えている。(「出来れば」なので、我こそは!という男性は是非名乗り出て欲しい。)私が得たような、またはそれ以上の豊かな時間を過ごしたいと思う人が現れないかなぁ~とボヤッと願っている。ボヤッとなので、現実味が薄い。もしこの願いが叶うなら、バトンを渡した後が私の「老後」なのだと思う。

老後=引退ではなく、老後も何かしら仕事はしていたいと思っている。ここでいう「仕事」は社会とつながる何かであって、必ずしもお金を稼ぐ仕事ではなくていい。

どうやってバトンを渡すか。今思いつくのは「会長になる」か「退職する」のふたつくらいだ。どちらも後継者の存在無くしては叶わないではないか( ゚Д゚)!

老後について考えている場合ではないことに今さら気づいた。後継者育成に励むのが先だ!