人の役に立ちたい!社会問題を解決したい!という若かりしころの私の夢は
多くの縁が重なって「エストロラボ」の創業という形で始まりました。
起業することが社会貢献になるという概念すら持ち合わせていなかった私は
とある人に渋沢栄一氏の本を読むように薦められ、一気に創業への道をたどることになりました。
創業当時の社会問題としてまずは「女性が働き繋ぎやすい会社」を目指しました。
働き続けたいのに続けられない女性たちの想いに柔軟に対応していける会社。
誰が突然休んでもまわるようにと常時進捗を記録するシートを作ったり、どの業務も
全員ができるように輪番制にしたり・・・非効率とは知りながらいろいろと取り組んでは
みたものの、全く持って利益が出ない(T-T)。やっぱり、業務を分けて専門化を進めてみたり。
二転三転しながらも社員たちの成長とともに、会社も成長していると感じます。
ところが、創業の苦労を共にした第1号社員が2014年に退社。親の介護が理由でした。
財務状況もまだよくなく、介護を担いながら働くという事がイメージすら出来てなかった私は
引き留められませんでした。まったくもって力不足m(__)m。
育児と違って予定をたてにくい介護の問題。弊社だけでなくこれから大きな社会問題になっていくと思います。
育児、介護、家事、そして仕事。どれをどの時期にどれくらいするかを個々人が選んでいくことになると思います。
これからますます多様化する生き方に少しでも対応できたら・・・と考えています。
縁あってうちの社員になった人たちがそれぞれ力を伸ばしてその力を発揮できる場(機会)を創り、
働き続けることができる会社。
会社も成長し、個人も成長し、世の中に恩返ししていく。
世の中に必要とされる会社は長く続く。
会社と個人が成長しチカラをつけることで世の中に貢献できる幅が広がる。
そんな思いを理念にして、もうすぐ創業丸10年の日を迎えます。(2006年3月16日 設立。あと1ヵ月で丸10年!)
次の十年は女性のみならず、多様化する生き方に対応できる業務を増やしていきたいと思います。
「現社員のチカラを発揮する場」×「場所と時間を選ばない業務(介護と相性抜群?)」を掛け合わせて
北欧アンティークオンラインショップ「ニッセ オ ミッセ」を立ち上げました。
(2016年1月2日オープン Nisse og Misse )
創業時は細穴加工担当、国際結婚でノルウェーに移住し育児をしながら語学を習得した弊社の2号社員。
彼女の能力とネットワーク、私自身の器の知識、まずは役員2人で始める小さな事業です。
このほかにも、時短社員や自宅勤務型業務の拡大などを考えています。
行き先の決まったバスに乗るのではなく、バスに乗った乗客によって行き先を決める。
(「ビジョナリーカンパニー」という本で読んで、なるほど!と思った一節です。)
どうなるか分からない不安はあれど、試行錯誤を続けます。
みんなが幸せになりますように。
現在弊社の平均年齢は40.7才。 え?いつの間に???
若い人雇わなくっちゃε≡≡ヘ( ゚Д゚)ノ