10月16日に東大阪アリーナで面白いイベントに参加してきました。
小学校5~6年生対象のキャリア教育を目的としつつ、聞き取る力、まとめる力、表現する力をつけさせる狙いもあるようでした。私は「ゲストティーチャー」という役目で、自分の仕事について30分間話をしました。
子供たちの参加意識を高める工夫として注目を集める仕掛けをつくるようにと先生方からアドバイスがあったので、サンプルと動画を用意して出かけました。
シャーペンの芯に穴をあけたものや極細ノズルとルーペを順番に回したり、放電加工している様子を動画で見せながら説明しました。
簡単な事業内容の説明をした後は、「小さな会社の作り方」と「社長の仕事ってどんなこと?」という二つのテーマで、子供たちに質問しながら話を進めて行きました。
私の狙いとしては、会社って作れるんだ!自分も社長になれるかも!と、子供たちの「はたらく」というイメージの幅をちょっと広げたいという気持ちがありました。
今回のひとり言は、私の質問に対する子どもたちの回答を記してみようと思います。オモシロイというか、真意をついているというか・・・とにかくとても可愛い子供たちでした。
私「会社をつくるのに必要なものはな~んだ?」
子どもたち「う~ん、、、ヒト!」
子どもたち「お金~」
子どもたち「土地?」
私「土地、というか場所が必要やね。私も工場を借りてスタートしました。」
子どもたち「借りたらお金かかるやん。自分の家でやったらええねん。」(なかなかするどいツッコミ!)
私「そうやね~、確かに家で会社を作ったら安くつくね。じゃぁ、会社をつくるのにいくらいるでしょう?」
子どもたち「100万円!」「もっと!」「わからない~」
私「約10年前に法律が変わって1円で会社が作れます。ヒトも1人で会社が作れます。」
子どもたち「え~~~!1円で会社作れるってほんまなん~?」
私「実際は、届出の手続きや会社の判子を作ったりすることが必要なので、1円では無理なんだけど少しでも会社を作りやすくするために「資本金」という準備すべきお金が1円でもOKになりました。」
子どもたち「へぇ~」
私「じゃぁ、何歳になったら社長になれると思いますか?」
子どもたち「40才!」「50才!」 「30才?」(とにかく、ずいぶん大人なイメージのようです)
私「私も知らなくて調べたんだけど、年齢制限は無いそうです。」
子どもたち「え~~~!じゃぁ、赤ちゃんでも社長になれるってこと~?」
私「私も不思議に思って良く調べてみたら、代表取締役になるには「判断力」が必要、ということで民法で10才以上となっているそうです。会社法では何歳、という制限はありません。」
子どもたち「え~~~!じゃ、ぼくらも社長になれるやん!」
私「そう、なれるなれる(^-^)。日本で一番若い社長を調べてみたら、2012年に12才で会社を作って社長をやっている少年を見つけました。今も会社はあるので15才の社長みたいです。」
子どもたち「すげぇ~!!」
私「じゃぁ、社長の仕事ってどんなことだと思いますか?」
子どもたち「仕事取ってくること!」(いきなりのドンピシャな回答に驚きました。)
私「正解!ほかには何かある?」
子どもたち「しかること。」「おこること。」「しつけること。」・・・「お金かりる」「お金払う」・・・「決めること」「宣伝すること」・・・・(的を得た回答が出るわ、出るわ。。。)
私「そうだね。ぜんぶ正解だけど、、、会社が小さいと会社の中の仕事全部やる感じです。掃除もするし、必要なものを買いにもいくし、調べものしたり、電話に出たり、、、と社長もいろんなことをします。売上が少なかったときには
新商品の開発しました。始めは全然売れなくてお金をあまりかけずに宣伝する方法を一生懸命調べました。」
と、弊社で作ってるエストロロボを見せると・・・
子どもたち(特に女の子)「かわいい~~~ いくらするの?」
私「1個2,000円ぐらい」
子どもたち「高~い! もっと安くならないの?どこで売ってるの?」
私「材料代と放電代と組立代とその他いろいろ考えると2,000円にしないと儲からないねん。会社のホームページで買えるようになってます。」
子どもたち「お客さんに組立させて、安くしたら?」(即、新商品開発のアイデアが出ることにビックリ!)
子どもたち「作り方の紙が入ってたら、それ見ながら作るのも楽しいし、自分で作れば色とか好きに出来るし。。。あ、完成した写真も載せてな!」(どんどん具体的な商品開発・・・アッパレ!)
こんなやりとりを続けた後、子供たちは聞いたこと学んだことを紙にまとめ、発表してくれました。
200人中、16人がエストロラボのブースを選んで話を聞きにきてくれました。
よく意見を言う子もいれば、ほとんど口を開かない子も居ました。それでも車座になって話をしているうちに少しずつ
打ち解けて、こっそりと質問してくる子も出てきたり。いろんな子が居るのは会社も一緒かな、と思いました。
学校と会社の大きな違いはそれが学びの場ではなく、仕事の場、お金を稼ぐ場であるということ。
学んで欲しいことは山ほどあるけど、学校みたいに教えるのは違う気がします。
子供たちに「仕事する、お金を稼ぐってどういうことだと思う?」って聞いたら、どんな答えが返ってくるんやろう・・・。
本話題(仕事)、興味深いですね
ところで
「叱る」 と 「怒る」 を、具体的に切り分けて説明可能でしょうか?
私の出身県が愛知県だからでしょうか
ジョン・レノンが志した 「Love and peace」 に本質が在るのでしょうか?
いつもコメント有難うございます!
「叱る」には愛があり「怒る」には愛がないような気がします。
会社の理念を「LOVE and PEACE」にしたい気持ちがありますが、競争原理が働くビジネスの世界には相容れないものでしょうか?
近江商人の三方よしの考え方が一番近いかもしれません。