枯れても腐るな

ブログを書かずにまる2ヵ月が過ぎた。年間目標はどこへやら(  ̄▽ ̄)。

売上高を振り返ってみると、3月にガクンと落ち込み、4月5月と上向きになったのに6月にまた落ち込んだ。そして7月少し回復の兆しが見えたのに、8月にガタ落ち。9月は7月とほぼ同じ売上見込み。上がったり下がったりするのは例年どおりだが、平均すると去年度比27%の売上減。去年の売上自体が例年に比べて芳しくなく、赤字決算だったので、その27%減はたまらない。客先の倒産も2社あり、コロナ禍の恐怖におののいている。

ブログを書くなら、読んでくれる方々が元気になるような前向きの内容にしたい。そんな思いがあったのに、のっけから売上減の話になる始末。これが現実。

この危機を乗り越えるために、社員と危機感を共有するところから始め、「今(=ヒマ)だから出来ること」「今の(=ヒマな)うちに出来ること」を話し合った。決めたことを期日を決めて、黙々と進めて行く日々。11月開催の展示会への出店を決めたら、やることてんこ盛り。出展するサンプルづくりに始まり、見せ方をどうするか、加工しているところ見せる動画を作って、会場で流そう!出展の告知方法は?誰が何をいつまでにする?これを機にチラシもリニューアルしよう!などのアイデアが出る。あとはアイデアをカタチにするだけ。謀らずも減少してしまったルーチンワークの間を縫うように、みんなで協力して展示会の準備を進めた。

なのに、8月に展示会中止のお知らせ。

腐る気持ちをグッと抑えて、無理矢理、前向きに出来ることを探す。新たに計画を練って、あれこれ進めて行くうちに芋づる式にやることが増えていく。この種まきがいつか芽を出すことを信じて進めるしかない。

芽が出るのに何年もかかったらどうしよう…?そんな不安な気持ちはゼロではないが、「やったことは無駄にはならない」と信じる。いろいろやったことは失敗も含めて糧になっている。今までの経験が「信じる力」を助けてくれている。

オリンピックを目指しているアスリートがインタビューで答えていた座右の銘。

「枯れても腐るな」

枯れている木はまた時期がきたら芽生える。枯れると腐るは大違い。

いつか芽生えるために、腐らないでいようと思う。

新人研修

 日本IBMの新人研修の一環でメールインタビューなるものを受けた。担当の新入社員がエストロラボについて調べた上で、創業者である私にメールで質問。それにメールで答えると、担当者がそれをまとめ、他の新入社員に共有し、皆の感想をまとめるという研修のようだ。

リサーチ力、質問する力、まとめる力、伝える力を鍛えるのだろうか。

質問は以下の7つ。ありゃ、結構ガッツリ聞いてくるのね(;^ω^)、といった感じ。

起業・社長業について
①複数の会社の運営に携わっておられ常にマルチタスクであるかと思われますが、
タスクマネジメントで工夫されていることはありますか?
②細穴放電加工を商品技術として売り出そうと思われたきっかけはありますか?
③起業をした後、会社を発展させて行くことが難しいように感じますが、
会社を発展させていくときに必要なマインドはありますか?
④社長になられてから最も苦労されたことは何ですか? 

女性の働き方について
⑤女性が働きやすい環境とはどのようなものであると思われますか?
⑥働く女性はどのように仕事とプライベートを両立させるのが良いとお考えですか?
⑦社会全体で、今後より女性が活躍するためには何が必要だとお考えですか?


ガッツリした質問にガッツリ大真面目に回答したところ、こんな感想をもらった。

“私自身も、「IBMに入社したから…」「女性が働きやすい会社だから…」と、なんとなくこの会社で活躍していかなくてはいけないと考えていたのですが、私にとっての「活躍」とは何なのか?活躍する人だけが偉いと思っていないか?自分自身が心から実現したいことは何なのか?と考え直す良い機会となりました。
また、回答を拝読しながら、女性の働き方について質問すること自体がバイアスのかかったことだったかもしれないと感じました。不躾な質問にも丁寧にご回答いただきありがとうございました。”

何かを考え直すきっかけとなったようで、とても嬉しい。メールで2回ほどやりとりしただけだが、新人さんたちといつかリアルで会ってみたいと思った。

若いっていいな、という思いと同時に、しっかり訓練される大手企業の新人教育を垣間見る機会を得たことを有難いなと思った。このご縁は高校の同級生が繋いでくれたもの。いつどこで誰と繋がるか分からない面白さを味わった。馬場くん、有難う。